2016年12月30日金曜日

本業は何だ?

田舎には何屋さんかわからない店がよくある。

「薬局」と言いながら、文房具や化粧品、果てはメロンにスイカまで売っていたりする。
その店、シャッターに某通信機器メーカーのマスコットキャラのきのこがペイントされていた。
案の定、スマホの注文、契約まで受け付けるという。
かと思えば、スナックのマスターが昼間、クリーニングの集配をしていたりする。
島にはクリーニング工場がないので、集めた物はフェリーで陸地の工場へ送られる。
帰ってきたのを配って歩くというわけ。で、夜は人気のスナックを経営している。
新聞店と写真店の電話番号が同じと言うケースもある。
同じ人が両方やっているのだ。以前は土建屋が写真店を兼ねていたケースもあったそう。
「兼業」が当たり前と言った方が適切なのだろうか。
夏場は漁師をやり、冬は土建屋やトラックの運転手。
夏は民宿をやり、冬は重機を運転して除雪に精を出す。
出稼ぎもいないわけではないが、町内で「兼業」している人が随分といる。
人口が少ない田舎であっても、暮らしは暮らし。
最低限必要な商売の数は都会と変わらないわけであって、自然とこうなるのかも。


話は変わるが、ようやく年賀状を作ろうとした矢先、プリンタのインクが底をつきかけていた。
島には電気屋さんがない。文房具の専門店もない。
「百貨店」と名の付くコンビニに行ってみる。以前に絵の具をばら売りしていて感動した店だ。
予想通りインクカートリッジが売られていたが、お目当ての型番はなし。

3~4日はかかるのを覚悟してネットで注文した後、何の気なしに出かけた先の店。
「書店」と言いつつ、化粧品や玩具を扱っているらしい店。
中に入ると驚いた。とんでもない数の文房具が店を埋め尽くしているのだ。
ドンキの圧縮陳列なんてレヴェルじゃない。ほとんど野積みに近い。
書店だけに、本も週刊誌に漫画の単行本、成人向け雑誌に文庫本も置いてある。
反対側の壁を見ると、CDやDVDも売られている。何だこれは。
棚の間を歩くと、必ず体が何か商品に触れている。こんなカオスな店、初めて見た。
で、店のおじさんに尋ねると、インクカートリッジもわずかながらあるという。
すると…ありましたよ。お目当ての型番が。感激ですよ。

恐るべし田舎の何でも屋。ある意味、とてもコンビニエンス。

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